最近眠気が出る、疲労が抜けない。それ、夏の暑さがもたらす肝臓の疲弊かも!?
- 佐々木長生整体院 院長

- 9月17日
- 読了時間: 5分

こんにちは、佐々木長生整体院の佐々木です。最近なんだか疲れが中々抜けないなぁ…とか、すぐに眠くなってしまってリビングとかで寝ちゃうんだよなぁ…というように感じることってありませんか?夏の暑さで疲れが溜まっているのかな?と思う方が大多数かもしれません。しかし実は、そこまで単純な話しではないかもしれない原因が隠れていることがあります。今回はその辺のお話しをしてみようと思いますのでよろしくお願いします。
夏の暑さがもたらす意外な盲点
確かに気温が高いだけで体は疲労状態になります。これは外気温が暑くなってくると、体温を一定に保つ為に体の中では様々な機能が一生懸命休むことなく働いているからです。さらにその状況に、低気圧などの要因が絡んでしまうことで血圧の急激な変化による血流の変化や、大気圧の変化によって自律神経の切り替わりが頻繁に起こるようになります。こうなってくると体内には疲労物質が放出されてしまい、その疲労物質を緩和させようとして内臓の機能を働かせるようになります。
これが毎日のように続いてしまうと内臓の疲れである内臓の疲弊が起こってしまうということはどなたでも予想できるのではないでしょうか。
このように、外気温が暑いということはただでさえ内臓の疲弊が起こりやすい状況下にあるにも関わらず、さらにそれに追い討ちをかけてしまう状況がこの夏場には起こりやすくなっています。
水分補給の落とし穴
夏のように気温の高い日に飲む飲み物は、健康を考える上で大きなウェイトを占めています。よく「水分補給が大切」というお話しを聞くと思いますが、皆さんは夏の暑い日というキーワードからどんな飲み物をイメージしますか?よく耳にするのが「スポーツドリンク」や「経口補水液」という言葉ではないかと思いますが、この熱中症予防に最適とされているスポーツドリンクや経口補水液には多量の糖分が含まれているということはおそらく皆さん、周知のことと思いますが、実はこの糖分、肝臓にも蓄えられるものになっています。
もちろん肝臓だけではないのですが、肝臓の働きは主には体内の解毒作用を司っている臓器であることの他にも、糖質と脂質を蓄えて、必要な時にエネルギーとして使用している臓器でもあります。例えば普段そこまで運動を行っていない方が毎日のように熱中症予防と考えてスポーツドリンクや経口補水液を飲んでいると、知らず知らずの内に糖分過多になっていることがあり、気温が高い季節は気温が高いというだけでストレスに感じることが多く、さらには冷たい飲み物を口にする機会が多くなることで消化器が疲れ気味になっているところに糖分過多が起こってしまうと必要以上に肝臓が疲弊してしまいます。
肝臓の疲弊がもたらしてしまう体の不調の中にはいわゆる不定愁訴に似た症状もあり、具体的にどこがどうだと言えないが、なんだか調子が思わしくないということが起こったり、寝ても寝ても一向に疲れが回復した感じがしない、強くはないがめまいが起こりやすいなどの状況となることがあります。
水分摂取をするなということではない
もちろん夏の暑い日に冷たい飲み物を飲んで体をクールダウンさせることも、水分を摂取することも決して間違っていることではありませんし、とても重要なことですのですすんで摂取を心がけて頂きたいことですが、その摂取方法や摂取する飲料の種類を考えてもらえれば良いということです。
お医者さんの中には「いまだにコーヒーは水分摂取にならないというバカな考えを持っている方が多い。」という記事を書いた方がいますが、これは大きな間違いです。もちろんコーヒーや緑茶のようにカフェインの含有量が多い飲料でも水分摂取にはなります。ただ問題はそればかりを飲んでいると悪影響になることがあるという事実に触れていないことです。
例えばコーヒーが大好きな方が、上のようなお医者さんの記事を目の当たりにした際に、「それならコーヒー好きだからコーヒーだけでいいや。」と思われてしまうと、カフェインの過剰摂取による中毒や、利尿作用の問題でトイレが近くなってしまったり、腹痛を起こしてしまう原因になってしまいます。もちろん緑茶も同様です。エナジードリンクもそうです。また、カフェインは利尿作用があることは周知の事実だと思いますが、「緑茶を1日1リットル飲んでいます。」という状況と利尿作用がそれほどでもない飲料を同じ1日1リットル飲んでいますという状況とを比べた時、同じ1リットルでも体内に残る水分量が異なってきます。もちろんカフェインの含有量が多い飲料の方が体内に残る水分量としては少なくなります。
大切なのはまず、自分の置かれている状況をきちんと把握することで、1日の生活の中でどれほどの運動量があるのか、意識をしてスポーツをしているのかいないのか、内勤なのか外仕事なのか、その日の湿度が高いか低いかなどなど、それによって飲み物の種類を変えるべきですし、同じ飲み物(特にカフェイン含有飲料)だけを1日通して飲み続けるのはあまり良いことだとは言えません。もちろんこれは「理想的」に考えればということですので、皆さんが考えるべきことは、カフェイン飲料を飲んでも良いので、そればかりにならないようにすることを考えて頂くと良いと思います。
長期予想ではもう少し暑い日が続く見込みです
今年の初夏のあたりだったと認識していますが、気象庁から長期的な予想が発表されたと記憶しています。その長期予想は10月くらいまでは例年よりも気温の高い日が続く見込みということでした。現在この記事を書いているのが2025年9月17日ですが、まだもう少し気温の高い日が続く予想となっています。まだ少し、その日その日の水分摂取に関して考える日々が続きそうな感じですね。おそらくこの後、気温が落ち着いてくる時期になるとまた、別な症状がおそらく起こってくるとは思いますが、とりあえずこの暑い季節を乗り切りながら日々の健康に気をつけてご自身の体を労ってあげて下さい。




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