整体療術は日本が発祥だと言われている日本人の体に合わせた言わば「和の医学」と呼ばれています。現在では様々な手法が混ざり合わさってしまい、体をボキボキ鳴らす手法のインパクトが強く感じられますが、これは元々明治時代に技術の統合を行った際の海外発祥のカイロプラクティックの技術が基になっています。

本来の純粋な意味での整体は、人間の体の癖を見抜き、その体癖から体の不調を読み取ることで不調や痛みなどの根本的な原因を取り除くきっかけを体に与えて軽善へと導いてゆく手法です。「手技療法家」と表現される整体師は、熟練された術者の手であれば体の緊張部位を細かく特定できるとともに、その筋肉の状況などから普段の動作の癖や姿勢の癖などまでも的確に見抜くことが可能です。

来院した時の体の状態はあくまでも「その日、来院した際の結果」でしかありません。中には「骨盤が歪んでいるから」とか「脚の長さが違うから」ということを原因付ける先生がいますが、それは決して原因ではありません。

なぜ体の状況がそのようになったのか？何が問題となって骨盤が歪んだのか、生活の中に何か問題があったのではないかなど、日常生活における改善点まで含めて施術であることが本来の原因を改善して行ける唯一の方法です。