以前は「ケガをしてからテーピングで固定をする」ということが当たり前の世の中でした。受傷後にホワイトテープを用いて固定をして、固定された関節は関節運動の機能を失ってしまうことで動かさずに安静にさせるという手法が一般的で、例えばスポーツをしている時に生じたケガにテーピングを施し、その後試合に戻るとなっても関節が動かない状態である為に、まともに動けないということが当たり前でした。

もちろん試合が続行不可能だろうというくらいの重度のケガの場合であれば固定をして試合には出さずに、すぐに医療機関を受診させるということであればそれで構いませんが、その固定期間が長期化すればするほど、回復後に固定を解いてもそれまでかばって動いてきた体の動作や痛みの度合いを脳が記憶していることですぐに元通りのどうさはできず、きちんとした回復までは数週間〜数ヶ月間の時間を要します。

キネシオテープは「ケガをしないように事前に予防する」ことが最初の目的であり、伸展率は人間の筋肉とほぼ同程度で設計されている為「人工筋肉」と呼ばれることもあります。

キネシオテープには様々な貼り方があり、関節の方向を固定する矯正方法、炎症や内出血の回復を促す方法、筋力サポートの為に一枚のテープの中で伸展率を変化させる方法など多岐に渡ります。

​サポーターなどとは異なり、皮膚に直接貼り付いている為に、皮膚とテープとの間に一切の遊びの空間がない為に、誤った使用さえしなければ貼った瞬間からその作用が実感できる素晴らしい技術になっています。ただし、粘着剤の作用によるカブレのリスクはどうしてもありますので、かゆみが少しでも気になる時は剥がして頂くことを当院では勧めております。

※他の施術を行った後にテーピングが必要な場合は1部位あたり一律300円が施術料金に加算されます。