運動系統(筋筋膜など)から起こる肩こりの特徴とは?

最終更新: 9月18日

 多くの皆さんが悩む理由のトップに君臨する俗称「肩こり」ですが、この肩こりは筋肉の状況によって起こっている場合と、内臓に原因があって起こっている場合とにわけて考えてゆく必要があります。「肩こりなのに内臓!?」と思うかもしれませんが、意外と医療関係者ですら知らない場合があります。このふたつの場合をわけて考えなければ、ただ温めるだけとか、湿布のようなものを毎日のように使って様子を見ているというような対処方法が意味をなさなくなる可能性もあります。今回はこのふたつの内の、筋系から起こる場合について考えてみましょう。




肩こりはそもそも何なのか?


 一般的に肩こりというと、筋肉が固くなっているというイメージではないでしょうか。あながち間違ってはいませんが、固くなるというよりは、筋肉と他の組織とが癒着のような現象となっていたりすることで、筋肉本来の柔軟性と動きが失われている状態といえます。その為、伸びようとする筋肉が本来の伸び率を失い、動きが悪くなっている為に収縮運動が円滑に行えず、筋肉が収縮(縮む)と伸展(伸びる)ができにくい状態です。


 筋肉は毛細血管が張り巡らされており、筋肉の収縮運動によって通常は行えていた血液循環の為のポンプ作用が弱まります。また、筋肉は幾重にも折り重なっており、筋肉の内側には動脈が通っている部位もあり、筋肉が拘縮(縮んだ状態で固まる)することで動脈にも多少の圧迫や刺激を与えてしまいます。


 温めた方が良いというのは、このように血流が阻害されている部位に温熱を加えることで血流を促進し、肩こりを和らげようとする為です。逆に湿布を使用するという場合、血流が改善されるということはあまり期待できず、逆に慢性化させてしまう可能性も出てきます。これは冷感湿布、温感湿布、消炎鎮痛剤入り経皮吸収薬(病院などで処方される薄い湿布)のどれを用いても作用に大きな違いはないと考えて下さい。



筋肉的なこりが起こる原因


 筋肉のこりと呼ばれる症状は、様々な原因によって起こることが考えられますが、本来は原因から追ってゆくことが必要となりますが、治療や施術に携わっている先生の中にも逆から追って考える方も少なくはありません。では逆から考えた時に何が問題となるのかというと、根本的な改善とは行かず、数日で症状を繰り返してしまうということになりやすいということです。


 例えば、血流が悪くなって肩こりが起こっているのだから、血流を改善させてあげれば良いと考えた上でマッサージや温熱療法(赤外線治療や電気治療)を行います。しかしこれでは何の解決にもなりません。肩こりが起こっているという事実は単なる結果であり、ではどうして血流が悪くなってしまったのかを考えなければ本当の改善とは言えません。

 筋肉の血流が悪化する原因として、筋肉の長時間保持(長い時間同じ姿勢を続ける)や同じ動作を長時間繰り返すことによる筋肉ストレスや、心因的なストレスや急激な気圧の変化などによる交感神経の過剰反応、運動不足などによる筋肉の動作機能低下など、様々な状況が考えられます。この原因を意識して改善してもらわなければ本来の改善とは言えません。





先生だけの問題ではなく患者様にも問題あり?


 どんなに名医でもゴッドハンドでも、患者様の根本的な部分の改善はできません。というのは、治療や施術は行えるものの、その後の自宅での過ごし方や職場での過ごし方によってはあっという間に元通りに戻ってしまいます。その為、患者様にも意識をして状況を変える努力をしてもらいたいということです。


 中には「わかっていはいるんだけどねぇ~。」とか「仕事中はどうやっても無理でしょう?」という方がおります。気持ちはわかりますが、本当に辛くてどうにかしたいと本気で考えているのであればやって下さいということです。また、仕事中でも本の数秒程度の体操やストレッチなどを細目に行うことで改善へとつなげて行くことは可能です。誰だって数時間に1度くらいはトイレに行ったりすると思いますが、そのタイミングで歩きながら行えば、数秒程度で済むと思います。


 これはどんなことにも言えますが、本気で考えている方は時間がないからと諦めたりはせず、何かしら工夫をするものだと思います。



血流改善の為の手法として


 血流を改善して行く為の方法としてはよく温めることというお話しを聞くと思います。確かにそれもひとつの方法です。その他にも瞬間冷却(コールドスプレーなど)を行うことも血流促進作用が期待できます。これは、体が瞬間的に冷たさを感じることで体温低下の危険性を回避しようとして血流を促進し体温を上昇させようとする為です。ただし、数秒間の瞬間冷却だということを忘れないで下さい。持続冷却は徐々に体温を奪ってゆきます。また、熱いお湯と冷水を交互に繰り返すという方法もひとつですし、伺ってみると意外と実践している方も多くおられました。確かに血流の促進とだけ考えればひとつの手法ではありますが、血圧が急激に変化することを繰り返しますので、あまりやりすぎないように気を付けて下さい。また、高血圧症や不整脈、心臓の機能障害などをお持ちの方は絶対に行わないように注意して下さい。


 適度な運動もひとつの方法ですが、どうしても運動と聞くと「辛い・きつい・やりたくない」と思ってしまうかもしれません。しかし本来はそこまできつい運動を行う必要はありませんし、外に出なくても自宅でも十分に行える方法はいくらでもあります。例えばその場で大きく膝を上げる足踏みや、ラジオ体操、肩甲骨回しなど、別に外に出て行う必要はありません。またよく患者様に「適度ってどの程度のこと?」と聞かれることがありますが、基本的にきついと感じて、それを我慢して続けている状態は適度だとは言えません。無理しない程度に汗がにじむ程度で良いのではないかと思います。それを毎日なるべく同じ時間に実践することが大切です。



継続は力なり、それが大切


 人間が一番挫折する部分として「継続できない」ということだと思います。要は俗に言う三日坊主というやつです。そこでまず、決めた体操や寝る前ストレッチをとりあえず三日間続けてみましょう。三日続いたらばそこから一週間、さらにもう一週間と、何年も続けると漠然と考えるのではなく、少しずつの日数区切りで考えるように行ってみて下さい。それが一ヶ月程度続くと、今度はそれが徐々に日常となってきます。辛い症状から解放されるように頑張ってみるということではなく、寝る前に楽しんで行えるようなストレッチ体操を身に着けましょう。

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