足首をひねってもいないのに、足をついただけで痛みが・・・。これって一体!?

最終更新: 9月18日

 こんにちは、山の上の院長です。今回は中学生のお子様からのご相談がありましたが、足首の周辺に痛みがあるということで、足をつくだけで痛みがあるという症状でした。これだけ聞くと捻挫やひねったりしたのではないかと思ってしまいますが、どうやら今回の症状はそれほど簡単なことではなさそうです。まずお話しを伺ったところ、痛みのある部位が片方の「足首周辺」で、外側のくるぶし、足の甲、土踏まず、かかとなど、ピンポイントでどこかが痛いというものではありませんでした。また、足首をひねったり強く足を床についたりということも特になく、ぶつけるなどの打撲などもなかったということでした。スポーツをやっているお子様でしたので、普通に歩くだけで痛みが出るということは致命的なことです。さて、何が原因なのか考えてみましょう。同じようにスポーツをされているお子様をお持ちの親御様は必見です!




ケガをした覚えが全くない


 今回の症状でまず考えるべきことは、自分が思い当たる範囲内でケガをしたり、痛めたというような自覚症状が全くなかったということです。通常は、ひねる、足底部に強い衝撃を受ける、ぶつける等の場合に靭帯損傷や筋繊維を損傷したり炎症が起きたりということで痛みが出るというのであればわかりやすいのですが、今回はそれが全くなかったということがひとつの問題点と言えると思います。それと、ケガで痛めた場合は、ピンポイントで痛みが出ることが多く、例えばひねったことを考えた場合、ひねることによって損傷した組織に痛みがでる為、捻挫の場合、外側であればくるぶし周辺や足の甲側もしくはかかとがわといった関連性のある部位に複数の痛みが出ることがあります。  しかし今回の場合、それだけでなく足の裏の土踏まずや、アキレス腱周辺などの関連性の薄いと考えられる部位にまで痛みが出ているということでした。

 実際に当院へ来られた際にも歩くこと自体が痛みでつらそうな感じでしたが、それくらいの痛みが出る状況であれば、普通は何か痛める動作をしたのではないかと考えてしまいますが、その状況は全て否定されることになりました。



痛みの出る関節の動きの確認


 ケガによって痛めてしまっている場合、ケガをしている部位を色々動かしてゆくと、痛みが一番ひどくなる角度や動きがあります。これは、ケガをした瞬間の角度や動きになった時に一番痛みが強くなりますので、基本的にはその角度や動作の逆の動きの方向へ力をかけながら調整してゆき、最終的には関節部の隙間の修正や組織修復の際の角度をきちんと決めた後に、テーピング等で固定する場合もあります。  関節部のケガの場合、この角度の修正を速やかに行ってから固定をするようにしなければ、痛みがなくなった後も違和感が出たり、再度同じケガを繰り返す「癖になる」という言われ方をするようなことになってしまいます。

 しかし今回、どの角度に動かしても明確な「激痛」がでるわけでもなく、何となく周囲の色々なところが痛いような感じがするということでした。確かにこのような状況から考えると、ケガによるものとは考えにくいというか、可能性が極めて低いと考えられます。しかし歩行してもらうと、明確に痛みを感じている様子で、足を引きずりながら歩行する状態でしたので、確かに痛み自体はあるのだと思います。





普段の動作の癖や姿勢が招く足首の関節の不具合とは!?


 あお向けに寝て頂いた状態で確認させて頂きましたが、骨盤の左右の傾斜の問題で片側に痛みが出る可能性と、スネに対して足首から下がかなり内側に曲がっている状態でした。痛みを感じている側が特に急角度で入っており、この状況によって足首の外側周辺の色々な部位に痛みを感じている可能性が高いと思います。

 このお子様の場合「アンダープロネーション」と言われる状態の角度となっており、足首の角度をキネシオテープで修正し、院内を歩行して頂いたり、痛みのある側の足で片足立ちをして頂き、痛みが現れるかどうかを確認して頂きましたが、痛みが出ないということでしたので、足底部を測定してもらい、インソールを作って頂くようにというお話しをさせて頂きました。

 特に女のお子様に多く見られる傾向なのですが、朝礼や立ち上がっている状態の時に緊張してくると、足の内側を上げて、外側を床に押し付けて立つ癖のある方がおります。また、地面をこするように歩く癖の方もおりますが、このような場合、O脚気味になってしまう傾向が強くなったり、アンダープローネションと呼ばれる足首の角度になりやすくなってしまい、結果的に今回のような痛みや不具合をきたしてしまいます。  これはスポーツをされる方にとって体のバランスを考えた時に、かなり致命的なバランスとなってしまいますので、早めに相談して改善した方が良いと言えます。逆にスネに対して足首から下側の角度が外側に曲がっている場合、オーバープロネーションと言いますが、この場合は足首内側周辺に起因した関連痛が起こりやすくなります。一般的にはどちらの角度もスポーツ選手にとってはあまり良いことではないと言えますので、きちんとスネに対して足首がセンターにあるニュートラルプロネーションとなるように早めに調整してゆくことをお勧め致します。



体の微妙な変化はケガにつながる恐れ


 体にとってのゆがみやズレというものは数ミリ程度でも大きな誤差となります。この小さなゆがみやズレに気が付かないままの状態で運動を続けていると、その影響や、それを体が無意識の内にかばった動きをしたりすることで思わぬケガにつながる可能性が出てきます。特にスポーツをされている方に多いのは、大会直前にケガをしてしまい、そのケガをした方にお話しを聞いてみると、そのケガをする数週間前に別な部位に違和感があったとか、軽く足をひねったというお話しを聞くことが多く、その時は「特にこのくらいなら問題ないだろう」と思って練習を続けたということが意外と多く見られます。人間の体はとても繊細なバランスで成り立っています。中でもスピードを競うアルペンスキーの選手や短距離走の選手等はそのバランスのおかしさに気が付かれる方が多く、スピードを競う場合、その微妙な誤差が大きなタイム差となって現れたりします。スポーツ選手にとって一番大切なのは肉体と精神です。肉体が満足な状態でなければ、自分が考えているような結果が出せず、なぜ結果が出ないのか理由もわからないままではメンタルも不安定になってしまいます。「体が商売道具」と言われるアスリートであればこそ、選手はもちろんのこと、指導する側も、練習後のケアが練習と同じくらい大切であるということをきちんと理解した上で指導に携わるべきです。それがきちんと理解できていなければ体を壊してしまうことの他に、結果が伴わない理由にもなるということをきちんと考えましょう。

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