膝の痛みは高齢によるもの!?いえ、諦めないで下さい!

最終更新: 9月18日

 こんにちは、山の上の院長です。意外と多く寄せられるご質問のひとつでもある「加齢による膝の痛み」についてお話しをしてみたいと思います。一般的には加齢によるものであると言われる膝の痛みですが、その原因として言われるのが「膝の軟骨が減っている」とか、「膝の関節の隙間が狭い」ということですが、本当にそれが原因なのか疑問に感じたことはありませんか?


 例えば「加齢って何歳から?」とか、「ある一定の年齢を超えた人はみんな膝が痛くなるの?」と考えた時、はっきりとその答えが言える先生は少ないと思います。それで都合が悪い質問の場合は「個人差」という言葉で片付けてしまおうとしますが、それだとなんの解決にもなりません。


 ということで今回は、その膝の痛みに関するお話しをしてみたいと思いますが、結構衝撃的なというか、良いと思ってやってきたことにあまり意味がなかったと感じることもあるかもしれませんので、その辺はご了承下さい。




サプリメントで軟骨が劇的に変わることはない!


 膝の痛みの原因と言われているのが「膝の軟骨が減っている」ということだと思います。それに対してテレビでは様々なサプリメントの通信販売番組を放送していますが、正直なことを言わせて頂きたいと思いますが、あの番組ではキャストの方がいかにもそのサプリメントを使ったら痛みが無くなって、軽快に歩けるようになったとか、階段の上り下りができるようになったというような演出というか見せ方をしています。しかし画面の隅に小さく「あくまでも個人の感想です。」とか、「効果・効能をお約束するものではありません。」という文面が記載されています。  サプリメントは「健康栄養補助食品」であり、薬剤とは異なり「効果や効能を謳ってはダメなもの」になります。その為、見せ方としてはあたかも治ったかのような演出を画面上では行い、薬事法などにかからない為に小さな文字で文面を表示しています。

 例えば膝の痛みに関してはグルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントが多く見られますが、基本的にはサプリメントで軟骨が増えることも、劇的に状況が変わることもありません。あくまでも「補助食品」だということを理解して下さい。また、サプリメントは多くの種類を同時に使用することで「肝機能障害」の可能性も考えなければなりません。これはサプリメントに限ったお話しではなく、病院で処方される薬剤に関しても同様で、長期的な使用になる場合には消化器へ与えるリスクも考えて使用することが必要ですし、薬剤とサプリメントの併用で起こりうる弊害もありますので、使用する際には医師または薬剤師に相談してからにすることが望ましいと言えます。



ヒアルロン酸はどうなの?


 グルコサミンやコンドロイチンと同じくらい有名になったのがヒアルロン酸だと思います。膝の痛みに対して病院でもヒアルロン酸の注射をしたりしますが、ヒアルロン酸は軟骨を増やすものでも、関節の隙間を広げるものでもありません。医師に言わせれば「関節を滑らかに動かす為のもの」という説明をすると思います。

 膝に痛みが出たり、膝をケガしたりした時に溜まる「膝の水」。この水と呼ばれているものの主成分がヒアルロン酸になります。人間の体内で生成されているヒアルロン酸は、体の関節部などに何らかのトラブルが起こり、炎症などがあると、それらを保護しようとしてその炎症部位に溜まります。しかしその保護をする為のヒアルロン酸を注射器で抜いてしまうと、本来の目的が果たせず、逆に関節を徐々に壊してゆく可能性が出てきてしまいます。その為最近では、過去にどれくらい水を抜いたことがあるかを聞いて、あまりにも回数が多い患者様の場合は水を抜かない医師も増えてきました。

 簡単に考えてみて下さい。体内で生成されているヒアルロン酸を注射器で抜いて、人工的に作ったヒアルロン酸を注射器で注入していると考えるとおかしな話しに聞こえませんか?人工的に作った成分は体内で定着しにくく、回数や量を使わなければならなくなるのが一般的です。その為サプリメントも「最低3か月は使って下さい。」とか、ヒアルロン酸注射も「最初は週に2回程度、その後週に1回。」と言われることが多いと思います。また、水を抜いても抜いても溜まってしまうという患者様も少なくありませんが、これは、膝の関節に水が溜まってしまう原因がきちんと解決されていない為に何度も繰り返すというだけのことで、水が問題ではないということです。  本来はそれを解決しようとして水が溜まるはずが、それを抜いてしまっては何の解決にもなりません。まずは膝の関節でどんなトラブルが起こっているのか、そのトラブルの原因となっている問題点はどこにあるのかをきちんと観察できる先生でなければ、膝関節の問題は解決できません。ただし、膝に溜まった水で膝が曲げられないくらい突っ張っているという時には1度程度抜くのは仕方がないことだと思います。





まずは太ももの筋肉を動かす癖をつけること!


 良く「脚の筋肉を鍛える」ということを離される先生を見受けますが、確かにそれも一理あるかもしれませんが、まずは痛みがあるにしろ歩ける状態であるので、その今ある筋肉が十分に動ける状態にすることの方が大切になります。歩けない、立ち上がれないというのであれば筋力強化は必要になると思いますが、痛くても歩けているということは、体を支えて歩行できるだけの筋力が備わっているということになりますので、要はその為の筋肉がきちんと動けない状況になっているということに着目しましょう。

 人間の筋肉の動作は「収縮命令」によるもので、脳から縮む命令が出ています。この縮む命令が与えられたにも関わらず、きちんと縮む動作ができない筋肉の状況であれば、その筋肉がつながっている付着部分を引っ張ったり押したりしてしまい、結果的に「関節痛」となって現れます。この筋肉の緊張や拘縮状態が長く続くようになってしまうと、骨が常に一方向へ引っ張られるように力がかかっている状態となってしまう為に「O脚・変形性膝関節症」などの症状を招いてしまいます。  逆にそのような診断を受けている患者様にも同様のお話しをしますが、脚周囲の筋肉が緩むことで、それまで痛みを出していた関節にかかる負担が軽減することで痛みが和らぎます。ただし、痛みを早く何とかしたいお気持ちは良くわかりますが、急激に行うのではなく、日数をかけて徐々に曲げ伸ばしする角度を深くして行くように心がけましょう。それができたのであれば初めて筋力強化という流れになります。動けない筋肉の状況で強化してしまうと、拘縮が強くなってしまう恐れがあり、痛みを増してしまう可能性がありますので注意が必要です。



日常生活でのチェックポイント


 膝の不具合が生じている患者様を診させて頂いていると、あるいくつかの共通点が見られます。その日常生活で自己チェックできるポイントをいくつか挙げてみますので、ぜひ参考になさって下さい。

●長時間同じ姿勢でいることが多い

●腰にも痛みが生じている

●歩く時に地面をこするように歩いている

●膝を曲げようとすると太ももの前が突っ張る

●つま先が外側を向いている

●靴底が片減りを起こしてしまう

 上記のような方は膝の痛みや膝関節の不具合に注意が必要だと言えますので、早めの対処が必要となりますが、ご自身でできることは先ほどもお話ししたように膝の曲げ伸ばしを毎日行って、太ももの筋肉をなるべく動かして頂くことと、歩く時に地面をこするように歩くのではなく、膝から前に出すようなイメージの歩行姿勢を心がけてもらうことです。可能であればつま先を平行にするように意識して歩いて下さい。  目安としては、地面をこするように歩く方は、障害物が何もないところでつまづくことが多くなる傾向にあります。また、靴の中敷き(インソール)を作ってもらい、外側部分がやや高くなるようなインソールを靴に入れるのも効果的だと言えますので、ぜひお試し下さい。



膝の痛みに悩んでいる方はとても多い!


 膝の痛みに悩んでいる方はとても多いと思います。その痛みの原因のほとんどを加齢によるものと診断され、半ば諦めることを余儀なくされているような状況がとても多く目に付きます。しかし加齢によるものと診断され、手術の予約をなさっていた神奈川県在住の女性が手術をしなくても良くなったという実際のケースもありますし、当時98歳の女性も膝の痛みが無くなったということでご本人様と娘さんが二人でわざわざお礼を言いに来て下さった実際の症例もありました。加齢は諦めの為の理由ではありませんし、あくまでも「診てくれた先生のただの推測」にしかすぎません。実際に膝の痛みがある方とない方で、同じ年齢の方のレントゲン写真をぜひ公開してみて頂きたいものだと思います。おそらくは双方共に関節の隙間や軟骨の減り方に大差はないと思います。

presented by

〒028-7113 岩手県八幡平市平笠24-1-4 いこいの村岩手2階

佐々木長生整体院

整体院直通携帯電話 090-6225-9364