背中は内臓の症状の映し鏡!背中に出る可能性のある症状と分布を知って事前予防!

最終更新: 9月18日

 こんにちは、山の上の院長こと佐々木です。最近では良く耳にするようになりました「予防医学」ですが、様々な分野の皆さんが日々研究に研究を重ねて、病気となる前に事前に予防し、病気にならないようにしようとする働きかけが普及し始めていることはとても良いことだなぁと感じています。


 元々我々の分野は、痛みや不調に対して、痛みが出る前に、出ないようにしておきましょうという成り立ちが療法の基礎となっており、当院のように病理学的な見地からも観察する院にとってみればそれが一番の理想であることは何よりも感じておりますし、また、東洋医学で言う「未病(みびょう)」と呼ばれる「病気になる前の段階」を皆さんが事前に読み取ることができれば、少しは予防に対して役立てるかなぁと思います。


 今回はその未病を読み取るひとつの手法というか目安として、背中に現れる内臓症状の部位と傾向についてお話しして行きたいと思います。




背中に現れる内臓症状(内臓疲労含む)の分布と傾向


 人間の背部には脊椎(せきつい)と呼ばれる骨が全部で24個あります。その24個の椎骨(ついこつ)の間には椎間板(ついかんばん)と言われる軟骨様組織があり、クッションの役割などを担っています。実はこの24個の椎骨は、ひとつひとつが内臓の状態と重要な関連性があるという考え方が基礎となっている手技療法では、その部位ごとの詳しい状況を手や指で読み取ることで、事前に症状や病気が始まる前段階となる可能性を疑うことができます。  この内臓症状が背部に反応として現れる時、筋肉が痛んだりケガや炎症のような症状とは明らかに異なった現れ方となり、その異なった現れ方が筋肉上に出てしまう為に、慣れない先生ではその違いを詳しく読み取ることが難しく、結果的に「筋肉のこり」として判断されてしまいがちです。

 そこまで詳しく知ろうとすると、どうしても専門的な知識と経験を有する先生でなければなかなか難しいですが、例えば読者の皆様が、ある程度の分布を覚えて頂くことで、「もしかして・・・。」と考えて頂けると思うので、それまで「筋肉のこりや痛みかな?」というひとつの可能性に、もうひとつの選択肢が加わることが何よりも大切なことだと思います。ただし、未病と呼ばれる症状は、病気になる前の段階となりますので、病院での検査には異常として現れないこともありますので、異常なしと診断されても注意が必要となることがありますので、数日経過してから症状が悪化して行く場合もあります。

 主には背部の脊椎周辺や首の脇、両手のしびれ、両脚のしびれなど、複合的に現れることがあり、考えられる可能性を全て総合的に見て判断しなければなりませんが、読者の皆さんや患者様は、痛みではなく「背中や肩口の重苦しさ・圧迫感・寝苦しさ」という感じが現れることを目安にして下さい。また「寝違え」も消化器の疲弊や不調のひとつの目安となります。



実際に現れる可能性が考えられる傾向


 実際に現れる前兆症状として可能性が考えられる症状を箇条書きで挙げてみたいと思います。もちろんこれは背部に出る可能性があるということですので、これだけで全てがわかるということではありませんが、ご自身に注意を促す意味ではとても大切な目安と言えます。

●肩口(首と肩の付け根からやや下の特に左)→循環器(心臓)の不調

●肩甲骨の間→胆のうや胃などの消化器(特に左に偏る傾向)

●肩甲骨の真ん中からやや右側→肝機能

●肩甲骨の下→副腎・腎臓

●腰上部→小腸・大腸

●腰中心部→生殖器・泌尿器

●腰下部→小腸・大腸・泌尿器

 もちろん、他に併発している症状や体の状況があるのかどうかも確認しながらでなければ詳しくは言えない部分があるのも確かですが、予防してゆく為のひとつの手法となることは確かですので、参考までに覚えて頂いていると何かの役に立つ時があるかもしれません。また背部の不調とともに、首の脇の寝違えは消化器の不調が出る前兆としても現れることもありますし、手足の抹消に出る冷えや原因不明の蕁麻疹、低血圧、貧血性の症状(立ちくらみやめまい)は肝臓の疲弊など、手や腕のしびれとせきが絡む場合には呼吸器の症状などが絡む場合もあります。





中枢の骨格異常は遺伝的な要素も考えられます


 脊椎の骨格異常というのは、骨折ということではなく、骨の向きというかねじれのような状況を言います。人間の脊椎骨は、多くの筋肉と靭帯でつながれている為に、大幅にズレるというかゆがむということは病的な要因以外に起こることはまずありません。せいぜい数ミリ単位でのことですが、そのわずか数ミリが症状や病気を判断する為のひとつの材料となることがありますが、実際の症例として挙げられるのは、例えば親子3代、同じ部分の骨の向きの癖が、全て同じという親子が当院を訪れたことがあります。その際、施術に来られたのは父親と娘さんでしたが最初に父親の体を触らせて頂いた時に、何か心臓に症状は出ていないか確認したところ、前年度の夏に、市営プールで心筋梗塞を起こして搬送されたということでした。父親の施術が終了後、今度は娘さんを診させて頂きましたが、全く同じ部分の骨が父親と同じような向きの癖がありましたので、ご本人に心臓の症状の確認をさせて頂きましたが、娘さんはまだ症状は特には出ていないものの、父親、祖父、さらにその上のおじいちゃんが全員心筋梗塞を起こした経験があるということでした。

 整体療術では「骨格異常は遺伝する」と言われており、この骨格異常というのは人間の中枢と言われている脊椎の異常ということになります。この骨格異常は、先にも書きましたが脊椎骨のひとつひとつが各内臓の影響を受ける為に、異常部分が同じであれば症状も似てくる可能性は十分に考えられます。また、それに伴って体質的にも似てくる可能性があります。

 昔から良く言われる言葉で、特に高齢者の方がお話ししている場面を見かけますが、「悪いところばかりが似る」ということを話していたりします。似ているのは決して悪いところだけでなく、逆に良いところの方が多く似ていますが、人間の体の調子で良いところと言えば「健康的な部分」と言うことですので、健康であるということは生きている為には普通のことになってしまう為、あまり目立ちません。その為特に目立ってしまう悪いところばかりが似ているように見えてしまいます。例えば、親子数代に腰痛が見られる場合、胃腸の調子が家計的に弱かったりする場合が意外とあります。そう考えると、人間の体の痛みや不調は、肉体的な部位である筋肉の痛みやケガだけでなく、色々な環境下から痛みや不調が出てきてしまうということが考えられます。



先生が「そこに痛みが出るのはありえない」という言葉は「わからない」ということ!


 世の中には、体に色々な形で携わる先生がたくさんおられますが、分野が違う以上、どの手法が優れているのか、どの分野の先生が言っていることが正しいのかなど、それらについて比較するということは難しいと思います。これは、受けてきた教育の違い等もあり、重要視して着目している部分が違う為に、他の分野の先生が話したことをどうしても「否定的」に考えてしまう先生も多く、他の分野の先生に言われたことを患者様が別な先生に伝えた時に、「そんなところに痛みが出るはずがない。」とか「そんなのは理論的にありえない。」というように話してしまうことがありますが、これは、その分野の教育を受けてきた人間にしか理解できないことであり、「ありえない=わからない」ということになります。だからこそというわけではありませんが、様々な分野に精通した先生であれば、その可能性を否定することはなくなります。これは医師、療法家全ての分野においてそのような柔軟な考え方の先生はおります。

 否定から生まれるものは否定とおごりでしかありません。色々な分野に興味を持って、例え結果的に無駄な時間となった場合でも、その時間は無駄にはならないはずですので、先生方には色々な分野の可能性をぜひ持って頂けたらなぁと思います。



予防は「あらかじめふせぐ」こと


 予防という言葉の意味は読んで字のごとく「予め防ぐ」ということです。病気になるまで我慢をして、病気になってから治してもらうということは治療であり、予防ではありません。普段皆さんが行っている歯みがきは、虫歯になってから治す為のものではなく、虫歯にならないように気を付けることです。これを人間の体に置き換えて考えてゆけば良いだけで、その手法はひとつである必要はありません。


 様々な知識を身に付けて、可能性が少しでも考えられることはきちんと認識して、なるべく病気にかからないように少しの努力をしてもらうことが予防に対してはとても大切なことです。「別に年齢も年齢だし、もういつ死んでも構わない。」と言う高齢者の方がおられますが、それは今現在、生きているからこそ言えることです。ぜひ最後の最後まで健康で過ごしてゆく為の選択をなさって元気で過ごしてゆけるようにしましょう。

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