肩こりが招く色々な症状を考えてみる。実は意外な症状とも関連性が!

最終更新: 9月18日

 こんにちは、山の上の院長です。昔と比べて「肩こり」に悩む方がかなり増加傾向にあると言えます。中には小学校低学年くらいのお子様が肩こりで当院へ来られるケースも珍しくなくなってきました。おそらくこれは、情報化社会と言われる現在の世の中で、メディア機器が社会の色々なところで使用されており、主には姿勢の悪さが招いたまさに現代症状とも言えるのではないかと思います。この姿勢の悪さが招く具体的な症状としては、近年すっかり有名になった感のあるストレートネックや肩甲骨内部の筋肉と筋膜の癒着による肩の関節の可動域の減少、それに伴った若年性の肩関節周囲炎(俗称:五十肩)、肩関節腱石灰症、めまい、頭痛など、上げればきりがないほどです。その他にも、肩こりが招いてしまう意外な症状もありますので、今回はその「肩こりで起こりうる可能性が十分に考えられる別な症状」についてお話ししてみたいと思います。




そもそも肩こりはどのような症状なのか!?


 巷ではよく耳にする肩こりですが、では肩こりは実際にどのような症状なのかを考えてみたいと思います。基本的に人間の体の筋肉は、筋繊維一本ずつが筋膜という薄い膜に包まれており、さらにその筋繊維が束になった外周も筋膜が包み込んでいます。  つまり筋膜は何層にもなっており、通常であれば筋肉と筋膜は滑るように滑らかに動いています。しかし同じ姿勢が長時間も続いたり、動きの極端に少ない筋肉と筋膜は、筋膜の水分やコラーゲンが失われて行き、筋肉と癒着してしまいます。本来人間の筋肉は、約160%~180%くらいの伸展率(伸び率)があると言われており、靭帯組織とは異なり、柔軟性が備わっている組織ですが、癒着部位は筋膜に押さえつけられるようになってしまい、伸展率が極端に失われます。  このような状態が成長過程にあるお子様の大腿部(太もも)で起こってしまえば、膝の膝蓋骨(皿)を引っ張り上げようとしてしまい、結果的に成長痛やオスグッド、ジャンパーズニーなどの膝の症状として起こってしまう可能性が飛躍的に上昇します。このような状態が首から肩甲骨までを覆う表面の筋肉である僧帽筋で起こると俗称:肩こりと言われる症状となります。

 肩こりは肩の筋肉と筋膜を重要視するよりも、首の状況に重点を置いた施術をすることが何よりも重要で、肩だけをマッサージするだけでは数日で同じ症状を繰り返してしまいます。また、生活環境や姿勢を意識して変えることや、空き時間(1分程度)をみてストレッチをすることも慢性化させない為にはとても大切なことだと言えます。筋肉と筋膜とが癒着する拘縮部位は、筋肉の収縮運動が困難な部位であり、収縮運動ができにくい筋肉の状態では、筋肉のポンプ作用がなくなり、血流は悪くなっています。



パソコン操作で起こる肩こりと肩甲骨の癒着


 現在の世の中は、どんな分野にでもパソコンが欠かせない存在となりました。確かに使いこなせさえすればとても便利なものではありますが、その反面、肩周辺の筋肉の癒着を招いてしまうことから起こる症状に悩む方が一気に増加しました。これはひとつは姿勢がどうしても猫背気味になってしまうことが長時間続いてしまうことから起こっており、背中を丸めた姿勢が長く続くことで起こる場合と、もうひとつはマウス操作による肩甲骨内部の癒着による場合です。

 パソコンのマウス操作は、指先でのクリック操作となりますが、指先のクリック動作は指先だけを使っているように錯覚してしまいがちです。しかし、指先の動きは肩甲骨周辺の筋肉までを細かく振動させており、大きくゆっくりとした筋肉の動きはストレッチ作用となりますが、小刻みな動かし方は筋筋膜の癒着を招いてしまいます。その為、気が付かない内に肩甲骨の動きを悪くしてしまい、腕の上がりが悪くなります。  この肩甲骨の動きが悪くなる状態も肩こりの症状のひとつと言えます。また、肩甲骨を包む僧帽筋は、後頭部からはじまる為に、肩甲骨の動きの悪さは首の痛みや不調、時には頭痛などを引き起こしてしまう可能性もあります。

 合間を見ながら腕を回すのではなく、肩甲骨を良く回したり動かしたりすることが改善につながります。また、環境が整っている方であれば水泳もおすすめです。基本的にはクロールと平泳ぎを交互に繰り返すとより効果的です。





母乳が出にくくなってしまう


 産後の女性の場合、母乳が出にくい状況となります。これは乳房に流れ込む血流量が減少する為に起こってしまうことで、乳房に流れ込む血流量が減少すると母乳に変わる成分も減少してしまいす。母乳で育てたいと願う女性も多く、母乳の出にくさは悩みのひとつになってしまい、時にはそれがストレスとなり、余計に血行を悪くしてしまう為に悪循環に陥りやすくなる傾向にあります。

 肩こりと母乳の出方はほぼ比例すると考えて頂いても良いので、改善する為には肩こりを改善する必要があります。そもそも赤ちゃんに母乳をあげる際の姿勢は、赤ちゃんを抱っこして、お母さんが下を向いて赤ちゃんを覗き込むようにするのが一般的です。その為、腕にかかる赤ちゃんの重量を支え、下を向いている姿勢は首から肩回り周辺を緊張させて保持している姿勢となり、結果的に肩こりを引き起こしやすくしてしまいます。

 改善策としては肩周辺の筋肉の血行を良くしてもらうことと、鎖骨と乳房の間のマッサージや腋窩部(脇の下)のマッサージを行って頂くことで大半の場合は改善することが多く、早い方ではすぐに母乳の出方が変わってきます。ただし気を付けて頂きたいことがあります。特に鎖骨下部と腋窩部をマッサージする際に関わってのことですが、鎖骨下部や腋窩部を強くマッサージしすぎると思わぬ体調不良や痛みを招いてしまう為に、自宅で行う際には気持ち良い程度の力加減で行うようにしましょう。



余談ですが・・・


 肩こりと思いきや、実は別な症状だったということもあり得るのが人間の体です。例えば、右利きなのにいつも左の肩口(首と肩の付け根付近)がこっているような苦しいような感じがある、肩こりのような感じがあり両腕にもしびれというかサラサラした感じが同時に起こっている、顔を上げると片方の肩から腕や指先まで違和感が出るなど、このような場合には肩こりではなく別な病気や症状が潜んでいるサインの可能性も考えられますので、主に左の肩口ばかりと言う方は循環器(心臓)の検査を、肩こりのような感じと両腕のサラサラした感じがあったり、せきが出たり胸が苦しい感じがするなどと言った場合には肺、気管支などの呼吸器を、上を見るように顔を上げた時に、肩(肩甲骨上部)や片腕に違和感や痛みが増すという方は頸椎ヘルニアの検査を念の為受けることをおすすめします。

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佐々木長生整体院

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