特に中学生・高校生に多い症状は十分予防できる!

最終更新: 9月18日

 こんにちは、山の上の院長こと佐々木です。私の住んでいる岩手県では明日から中学校総合体育大会が始まります。先日までは高校総体で私も学校の専属トレーナーとして会場に行っておりましたが、普段仕事をしていていつもと言って良いほど思うことなのですが、小学生、中学生、高校生とわけてみた時に、一番気になるのが中学生の体の痛みの多さです。もちろん小学生や高校生にはないということではありませんが、中学生が圧倒的に多いと感じます。成長期が絡むからとか、部活動が忙しくてストレッチをしていないとか、それはただの言い訳でしかありません。もちろんこれは、指導者にも左右される問題です。中には、時間ギリギリまでとにかく練習をした方が結果が出るという「間違った」考え方をいまだに持っている指導者も残念ながら少なくありません。今回はそのようなことに関連してのお話しをしてゆきたいと思いますので、スポーツを教えている指導者の方、スポーツをしているお子様をお持ちの父母の皆さん、ぜひ最後までご覧下さい。




ケガはこうして起こる!!


 人間の肉体は、そのほとんどが脳からの命令によって動いています。筋肉も脳から出される電気信号を受けて収縮する動作をします。筋肉は元々、骨と骨とをつないでいる組織であり、収縮運動をすることで各骨を引っ張り、結果的に関節運動を行います。その時、脳から神経を経由して伝わる信号とは別に、筋肉などから脳へフィードバックされる信号もあります。この時、脳が考えていた筋肉の動きと、実際の筋肉の動きや反応が、脳が予測していたものと大幅に異なった時の「差」がケガにつながります。もちろんスポーツなので、相手があることですから、接触などによって予期しないケガもありますが、それは含まずに考えて下さい。

 筋肉の動きが悪い状況、つまり思うように筋肉が動いていない状況が作られる原因としては、筋肉を使った量に対してストレッチやケアの量が足りていない時や、長期間同じ姿勢を保ち続けるなどの姿勢で起こります。  どんなに筋力トレーニングなどで筋力をアップさせたとしても、動きの悪い筋肉は鋼鉄の鎧を着て動いているような状況となり、場合によっては筋繊維や腱の断裂などを引き起こしてしまう可能性もあります。また筋肉は、ある程度の休養もなければ効率的な成長が望めない為に、休みなしでのトレーニングやストレッチを怠ることで十分な成長ができず、時間いっぱいまでトレーニングや練習をしたとしても思ったよりも筋力アップや能力アップにはつながらないと言えます。効率的な能力アップは、休養やケアの上に成り立つということを理解することが大切です。





学生別に見た時に感じること


 当院には小学生から高校生までの学生の患者様がたくさん来院されますが、小学生、中学生、高校生それぞれに色々な傾向が見られます。特に着目して頂きたいのが中学生のお子様についてです。中学生のお子様にとても多く見られる傾向が、自分自身でケガをしているもしくは、自分自身の体の状況で痛みや不調が現れているということです。もちろん小学生や高校生にも見られますが、圧倒的に中学生のお子様に多く、言い方を変えれば、「する必要のないケガや不調で相談に来る」ということです。つまり、普段から気をつけていればする必要がないと考えられる痛みや不調、ケガだということです。ただしこれについては、全てが子供たちの責任というわけではなく、その子供たちが置かれている環境にも左右されるということです。

 私は中学校、高校とトレーナーを頼まれたり、体育協会から様々な講師の依頼を受けることがありますが、色々なお話しを聞いていると、小学生はまだ骨格が決まっていない為に、ある程度の体の柔軟性が備わっています。高校生の大半は練習後に全員で集まって、練習時間内にストレッチを行っています。しかし中学生のほとんど(クラブチームなどではストレッチを行っているところもあります)は、時間ギリギリまで練習をして、その後はストレッチを行わず、中には「家に帰ったらちゃんとストレッチしておくように」と指導者からひとこと言われる程度で練習が終了となっているケースがとても多く、自宅へ帰った子供たちと親御さんに聞いてみますが、ほぼ自宅でストレッチはしていません。

 どんなに密な練習をしても、どんなに練習量を増やしても、試合直前でケガや痛みと闘いながらではまともに力を発揮できない状況なのは考えなくてもわかると思います。さらに、体の疲労は簡単には抜けませんし、筋肉の動きが悪化している状況で試合を行ったとしても、おそらくは万全の状態の6~7割程度の力しか出せないと考えて下さい。もし「いや、でもうちの子供たちは、他のチームとも十分に渡り合っているけど」と思うのであれば、それは他のチームの子供たちも同じ状況なのだと考えて下さい。



痛みが出てからどうにかするでは遅すぎる!!


 ある指導者とお話しした時に、普段からこのようにして下さいということを伝えたことがありますが、結局その方は全く私の言ったことを子供たちに行わせず、結局体に痛みが現れてから何とかしてほしいと頼んでくる方でした。私はその指導者の方に「こっちは何とか万全の状態で試合の日、試合の時間までに送り出そうとしているのに、こちらの指示も聞かずに壊してから何とかしてほしいということであれば、もう面倒は見ませんので。」と言ったことがあります。  練習時間は練習だけで手いっぱいなのでと、わけのわからない言い訳をしていましたが、練習時間内にストレッチの時間もとれば良いだけのことです。

 人間の体に対してきちんとした理解ができていないから、時間いっぱいまで練習をすれば能力が上がると思っている指導者の典型的なパターンだと思います。時間効率と人間の体のことを考えて練習をすることで、今までよりも短い時間で、おそらく今と同等以上の成果を上げることは十分に可能だと思います。量が重要なのではないということです。

 現在日本でも、様々な競技の分野において科学的な根拠に基づいた考え方が一般的となってきました。人間の集中力が続く限界時間とされる30分、この時間の使い方と組み合わせ方が効率的な練習やトレーニングを行えるヒントだと思います。まずは今の練習やトレーニングを行っている時間の中に、無駄な時間がないのかどうかを考え、その無駄をそぎ落として行くことが大切なことになってくると思います。



練習は重要。練習後のストレッチはそれ以上に重要!


 練習の重要性はもちろんわかります。しかしタイトルにも書いた通り、練習後のストレッチやケアは、練習と同等か、それ以上に重要だということです。言葉を変えて言いますが、練習と同等かそれ以上ということは、最低でも練習と同等だということです。一度痛みが出てしまった状況で、脳がその痛みの度合いと経路などを記憶してしまうことで、なかなかその痛みが消失してゆくということが無くなりにくくなります。痛みを感じている時間や日数が長くなればなるほど。こうなってしまうと、脳は常に「このように動いた時に、ここにこういう痛みが現れるかもしれない」という「痛みが起こる準備」をしながら動くことになります。この時、無意識にそれをかばう動きをした時、脳が予測していない状況下に陥りやすく、不測の事態が起こってしまう可能性がとても高くなります。痛みはなるべく明日に残さない、違和感を感じたり、気のせいだと思った時には相談して早期の対処をするということが理想です。

 社会人の選手の中で、私のところに定期的に来られる方がおります。その方は特に痛みがあるとか、どこがどうとかはないということでしたが、自分が気づかないところで体が痛んでいたり、おかしくなっている部位があるかどうかをチェックしてほしいということで来院されるそうです。まさにその通りで、自分の体の状況は、自分が一番わかっていないことが多く、大半の場合、ケガや痛みで試合が危ぶまれる状況になってから本人も親御さんも後悔するというのが一般的なパターンです。

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佐々木長生整体院

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