慢性的に続く腰痛について考察!なぜ腰痛が長く続くのか?改善するには?

最終更新: 9月11日

 こんにちは、山の上の院長です。日本人の3人に1人とも言われる、常に痛みや悩みのトップクラスに君臨している腰痛ですが、その中でも数年間から数十年間続く「慢性腰痛症」には多くの原因が関連して起こっており、なかなかひとつふたつ程度のことに気を配っても改善されない辛い症状です。また、体を入浴などで温めることは慢性腰痛にとってとても良いことではありますが、慢性的に起こっている腰痛の年数が長ければ長いほど、温めただけで良くなるということはほぼ無くなります。


 そこで今回は、慢性腰痛について色々考えてみたいと思いますが、今回書かせて頂く記事を読んで頂いて、改善へ向かって頂くひとつのきっかけになって頂ければと思います。




そもそも腰痛が起こる原因ってなんなの?


 腰痛とひとくくりに言っても、その痛みの出方や原因はかなり多く、10名の腰痛患者様がいらっしゃれば、その痛みの度合い、痛みの現れ方、原因は10通り以上あると考えても良いほど、ひとつに絞ることは難しい症状だと言えます。  人間の腰部は、体の部位を表す辺となる「もちづき(月)」に「かなめ(要)」と書いて腰と読みますが、その字の通りで、上半身の重量を支え、下半身から受ける衝撃を支え、立っている時も座っている時も姿勢を保持しているという部位となっており、負担がもっとも大きい体の部位のひとつです。しかし、体の全ての重量や衝撃を腰単体で受け止めているわけではなく、脊椎(背骨)の湾曲や股関節、膝、足首などの各関節も複合的に使って吸収しているので、例えば腰以外のそれらの組織に何らかの不具合が生じていたとしても腰痛は引き起こされます。

 つまり、体の本来の動作性能を失う不具合が起こっている状態が腰痛の原因と言えます。これは長時間同じ姿勢を保持することで、背部や腰部だけでなく、おなか側に抜ける腰部の筋肉や筋膜、大腿部(太もも)、ふくらはぎ、肩甲骨などの筋肉と筋膜が癒着したりすることで、本来の動作性能を失っている状態となると、動きの悪くなった関節をより動かそうとすることで、筋肉が付着している部位の骨を引っ張ってしまうことで痛みが現れるようになります。

 長さ20cmくらいの筋肉があったとします。その筋肉と筋膜とが癒着を起こし、本来の動作性能が失われた状態の場合、その筋肉上に痛みが出るということは少なく、筋肉の端である腱付近に痛みが出ることが多く、例えば腰の筋肉の中の、おなか側に抜けている筋肉であれば腰痛の他に鼠蹊部(太もも前側の付け根)の辺りにも痛みや違和感を生じることがあり、本人ですら腰部に原因があって鼠蹊部に痛みが出ているとは気がつかないことがあります。  これと同様に、臀部(お尻)や大腿部(太もも)の裏側の筋肉の動作不良は腰痛を招くことが多く、急性腰痛の代表格であるぎっくり腰も臀部と大腿部の拘縮が招いている症状です。この臀部や大腿部の筋肉の拘縮が日常的に起こることで慢性腰痛となっていることが多く、猫背の状態となる長時間のデスクワークや車の運転業務、草取りなどの前かがみでの作業などがその状態を引き起こす代表的な原因となります。

 改善策として考えてゆかなければならないのは、短時間で構わないので、前にかがんでいる姿勢の逆の姿勢を行ったり背伸びをするなどしながら、適度な時間(できれば30分に1度程度)で姿勢を入れ替えるようにしながら対応してもらうことと、自宅に帰ってから寝る前に、お尻と太ももの裏面である大腿二頭筋を十分に時間をかけてストレッチすることを日常の癖として行って頂くことが重要です。  ただしお尻と大腿部裏面が重要ですが、筋肉は前後左右がそれぞれ反対の動きをしている為に、一方向のストレッチだけでなく、大腿部の前側も交互にストレッチするように心がけましょう。





足場の悪い場所やバランスが偏った作業でも起こる


 仕事上の動作で、片方に偏った動きをすることが多くなっていたり、斜めの場所のように足場が不安定な場所での仕事を繰り返すことでも腰痛が現れてしまいます。例えばのり面のような土手になっている場所に立って仕事をしたり、屋根の上で仕事をしたりすることもそうですし、ゴルフや草刈り機械、スコップを使う作業、工場内での荷物の積み下ろしなど、片方にだけ特定の動作をする作業の場合、ほとんどの場合に腰痛が見られます。  この場合、同じ部位の筋肉に、動作や可動域の左右差が生まれてしまいますので、どちらか片方に現れる腰痛が見られる傾向にあります。

 当院に来られるゴルフをやられている患者様によくお話しさせて頂きますが、ゴルフが終わった後や練習後に、逆方向にも同じくらいシャドースイングをするように指示しています。また、これは女性に多いのですが、膝を斜めに崩して足を横に出す座り方をする方がおりますが、このような場合にも翌日から意識して反対に足を崩して座って頂き、それで1週間過ごしてもらいます。

 このような左右の差も腰痛の大きな原因となり、仕事上の動作や癖によって起こるのでなかなか修正をして行くことが難しく、意識して合間を見て体操やストレッチ、背伸び、逆動作などを行ってゆくことで、少しではありますが体の筋肉に変化を与えることができると思います。



改善してゆくには基本的なことが一番の近道


 ストレッチや体操をすることとよく言われると思いますが、結局はそれを持続的に行ってゆくことが改善の近道だと言えます。持続的にということが大切になってきますが、日常的にストレッチや体操を癖付けしてゆくことです。  痛みがある時にストレッチや体操を行おうと考えるのではなく、出来るだけ痛みのない内からストレッチや体操を日常的なものとすることで、痛みが出にくい体の状態を作ることができます。

 痛みが出てしまってからと考えると、修復する為にかかる時間がどうしても生じてしまう為に、筋肉の状態を改善する前に治す為の時間が生じてしまい、その修復が終わり次第筋肉の状況改善となります。これが痛みが出る前から行っていることで、修復にかかる時間が必要ない為に、即座に筋肉の状況改善の為に時間を費やすことができることになります。  例えば同じ10日間という時間があるとします。この10日という時間を、痛みを治す為に使うのか、筋肉の状況を改善し、痛みが出にくい体にする為に使うのかの違いということで、ここですでに10日という日数の差が生まれます。

 とても地道なことで当たり前なことではありますが、それが何よりも一番の近道だと言えると思います。何よりも、本気で痛みに悩んでいて、それをどうにか改善したいと本気で考えている方にとっては、何か特別な道具が必要なわけでもなく、特定の場所に行かなければできないことでもないので、実行できないことではありません。



痛みが出ている部位が本来の原因ではないことが多い


 人間の筋肉は様々な部位につながり、収縮運動命令によって各関節を動作させています。その筋肉の動作不良が招く痛みを関連痛と言いますが、イメージとしては例えば30cmの物差しを頭に思い浮かべて下さい。そのものさしの2cmの所に不具合が生じると27cmくらいのところに痛みが現れるとか、5cmくらいの所に不具合が生じてしまうことで20cmくらいの所に不調を出してしまうということになります。


 これが各筋肉上で当たり前のように起こっているのです。その関連痛が起こる原因となっている「痛みの引き金になる点」をトリガーポイントと言います。このトリガーポイントを探して、その部位を改善してゆくことが痛みの消失、軽減につながると言えます。動かさなくなった筋肉は動きがどんどん悪くなってゆきますので、どんどん筋肉を動かすようにしましょう。

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