意外と多い「手がしびれるから脳の病気かと思って・・・。」を考察!

最終更新: 9月18日

 こんにちは、山の上の院長こと佐々木です。当院に来られる方の中で、患者様がお話し下さる内容の中に意外と多く聞かれるのが「手がしびれるから脳の症状(脳梗塞・くも膜下出血など)かと思って病院で検査をしたら、脳は特に異常がなかった。」というものです。


 確かに心配になる気持ちは良くわかりますし、もちろん脳症状でも手のしびれが伴うこともあります。今回は手のしびれに焦点を絞って、しびれが手に出るということはどのような原因があるのかを考えてみたいと思います。もし今現在、手にしびれを感じている方はひとつの可能性として参考になさってみて下さい。




具体的にしびれを感じている細かな部位がひとつの目安


 一般的に「手がしびれる」という表現の場合、その方が言う「手」とはどの部分を指し示しているのかが原因を特定する為のひとつの目安となります。特に高齢者の方に多くなる傾向がありますが、腕全体がしびれていても手という表現をしてしまう方も中にはおり、また、手首から指先にかけてのいわゆる手の場合もあり、実際には細かな部位の特定がしびれに対する第一歩となると言えます。その部位がきちんと特定できた後に必要となるのが、運動系統(骨・筋肉・神経)から起こると考えられる症状なのか、内臓症状に付随して起こると考えられる症状なのか、またはそのどちらにも該当しない可能性が高いと考えられる症状なのかを考えてゆきます。

 筋肉などの痛みは、横になって寝ている時や動かしていない時には痛みがあまりつよくなく、姿勢や動作によって痛みが増す傾向があります。しかししびれとなると、動いていなくても症状が出ることもあり、寝ていてもしびれで目が覚めるというケースも実際に起こっています。その為、どうしても脳の症状ではないかと勘違いしてしまうこともありますが、実際には脳の症状ではないかもしれない場合でも、脳に異常がないということを確認する意味でも検査をすることをおすすめ致します。  それくらい脳の症状は未知数な部分が多く、脳の症状ではないことが確定的になるまで安心はできないと思います。また脳の症状は、一度異常をきたしても症状を潜めてしまう場合もあり、数日後~数ヶ月後に症状が出てしまうこともある為に、心配な時は決して自己判断をせずに専門医を受診して下さい。その際の目安としては、手のしびれの他に、同一方向(左手がしびれる場合には左半身)の他の部位の動きがおかしいとか、自分では意識していないが、周囲から足を引きずっていると言われる、言葉が話しにくい(ろれつが回らないなど)などの症状が同時にでていないかを確認してみましょう。



首の不具合によるしびれ


 頸椎(首)の不具合によるしびれも手に出る場合がありますが、頸椎のトラブル(頸椎ヘルニアなど)から起こる手に現れるしびれの場合、手単体だけに現れるということはとても少なく、肩(肩甲骨の奥の辺り)、上腕、前腕、手というように現れ、腕の部分を飛ばして手だけに出るということはほぼありません。その為、肩から指先まで腕一本にしびれが出ている場合には頸椎のトラブルを疑う必要があります。

 頸椎部のトラブルで出ているしびれの場合、その多くは顔を上に向けた時に、肩から指にかけて出ているしびれが増悪(ひどくなる)傾向にあり、自分の腕の重さだけでも症状がひどくなってしまいます。その為、どこかに腕をかけて支えていると、症状がかなり楽になります。首から出る症状の目安としては、上記に記載した内容をひとつの参考になさって下さい。



肘の不具合から起こる肘から指先までのしびれ


 肘の関節の内部での不具合によって起こるしびれの場合、一番多い症状として挙げられるものは肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)が代表的な症状となります。肘部管症候群というのは、イメージとして考えて頂きたいのは、ストローですが、肘の中にある、首から指先までの神経の通り道をストローだと考えて頂き、そのストローの中の空洞が何らかの原因でつぶされるような感じになってしまったり、内部の変形などによって神経を圧迫してしまうことで、肘から指先にかけての症状が出てしまいます。この症状の場合、主には症状の出ている手の方を使用する頻度が極端に多く、最近では道具の進歩によってあまり見なくなりましたが、金槌を頻繁に使っていた時代の大工さんに多く、手の平側の親指の付け根のふくらみ(拇指球)のふくらみが消失し、平もしくはへこんでしまうような状態となります。

 肘関節で起こる腱鞘炎でも多少のしびれが伴うこともあります。肘で起こる腱鞘炎は、主に起こる部位として多いのは2ヶ所で、外側(親指を上に向けて腕を伸ばした時の上側の肘関節)と内側(外側と同様に腕を伸ばした状態で下側の肘関節)に起こることがとても多く、外側で起こる場合には、同じ動作の繰り返しによって起こることが多く、仕事などによるケースが考えられる為に大人の方に見られます。逆に内側に出る場合、スポーツや動作のフォームによって起こることが多く、別名を野球肘やテニス肘、ゴルフ肘というように表現されます。

 この場合のしびれの目安としては、腱鞘炎事態が強い痛みを出す症状である為に、痛みを感じている患部を触ると激痛が出るので、比較的わかりやすい症状だと言えます。また、外側に出ている場合には、物を持ち上げる時に、手の平が下に向いた状態で腕を引き上げようとした際に強く痛みが現れ、日常生活の中で多い動作としては手さげカバンを持つ、車のシフトレバーを握る、手で引き上げるタイプのサイドブレーキレバーを引き上げる動作などがあるのではないでしょうか。逆に内側の場合、手の平が上に向いている状態で力がかかると痛みが強く、茶わんを持つ、タンスや戸棚の引き出しを引くなどの時が考えられるのではないでしょうか。





指の腹の部位に起こるしびれ


 指先というか指の腹の部位に起こるしびれの症状もあります。先ほどの肘の項でも触れましたが、手首にもストローがあり、肘関節と同じように内部で神経を圧迫することで起こります。手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)と呼ばれる症状ですが、この場合、一番強く症状が出やすいのは親指であり、人差し指、中指となるにつれてしびれが少しずつ弱まってゆきます。薬指の小指側の側面と小指の神経は、そのストローの内部を通っていない為に、薬指の小指側と小指全体には症状は出ません。

 特に女性に多い症状とも言われており、女性は日中に仕事をして、自宅へ戻ると家事をしてというように、男性よりも手を使う頻度が多い為だと言われています。また、人工透析を受けられている患者様にも宿命的に出ることが見られる症状で、薬の成分が関節部に付着して起こることが多く、場合によっては数回の手術をなさっている患者様もいらっしゃいます。



人間のしびれは永遠のテーマ


 人間の体に起こるしびれという症状は「永遠のテーマ」とも言われるほど、解明されていない部分もある症状のひとつです。特に手に出る症状の場合、上記に挙げたことの他に呼吸器(肺や気管支)の不調によって手にしびれが起こることもあり、また、寝る際の姿勢(腕を体の下に敷いて長時間過ごす)による腕神経圧迫などでも起こります。細かくひとつずつ確認してゆかなければご自分では中々特定することが難しい症状だと思いますが、今回書かせて頂いたブログの内容をひとつの目安として確認して頂けると幸いです。

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