久しぶりのご来院!以前は不妊症に悩んでいた女性の患者様の素敵な笑顔!今回は産前・産後と命のお話し。

 こんにちは、山の上の院長です。今回のお話しは、とても久しぶりにお会いさせて頂いた患者様のお話しです。この患者様は今年の1月、婦人科での不妊治療や人工授精を数回実施し、子宝に恵まれず、ご紹介されて当院へお越し下さいました。


 現在日本での不妊症の原因として約3割~4割が生殖器の機能障害や腫瘍などによるもので、残りの6割~7割は原因不明と言われています。この女性もいわゆる原因不明の部類の症状で、不妊治療を繰り返し行い、人工授精も数回実施されたというお話しでした。


 今年の1月に当院に3回ほどご来院を頂きましたが、3回目の通院の際「明日また、人工授精を実施します。今回で最後の挑戦にしたいと考えていました。」と一言。この人工授精を見据えて当院へ体内環境の改善などの目的で来院されておりました。その女性からつい先頃お電話を頂き、腰痛が出ているということで6ヶ月ぶりくらいの来院となりました。以前と違うのは妊娠6ヶ月という状況での来院となりました。




妊娠中に意外と多くの方が悩む腰痛


 妊娠中の女性の悩みとして多く見られる症状のひとつが「腰痛」です。人間の体に起こる痛みの原因として考えられることは、運動系統の損傷や炎症、拘縮(筋肉・骨・靭帯など)と、内臓の諸症状などから肉体的な痛みが出てくる場合との2つに分類できます。  妊娠中の女性の場合は、この2つの原因のどちらでも痛みを出してしまうことがあり、特に腰痛の場合に限って言うと、お腹が重くなる為に、どうしても前傾姿勢になりやすく、それを支えようとする為に後方の背筋である脊柱起立筋群が状態を常時、後ろ側に引き上げようとしている為に、腰部の筋肉が絶えず緊張していると言えます。また、腰部には婦人科系の諸症状に伴って痛みや不調を出してしまう場合があります。これは、背部に現れる内臓の調子の目安が現れる反射区の問題となりますが、主に腸や生殖器である子宮、卵巣などの症状の反射区が腰部に集中している為に出てしまいます。これは妊娠中だけに限らず、更年期症状や子宮筋腫、子宮頸がん、卵巣の不具合などによっても腰部に変調をきたしてしまう場合があります。

 このように、妊娠という状態の場合には、一般的な筋肉や骨、靭帯などの損傷や炎症などであるいわゆる「ケガや筋肉と筋膜の癒着」の状態の他に、妊娠による子宮や卵巣の疲弊や、コレステロール量の減少などによる状況も考えて治療や施術を行ってゆく必要があると言えます。



出産直後に多いご相談


 産後1~2ヶ月前後の方に多く見られる症状として、やはり多いのが「骨盤部が気になる」という症状と、「母乳の出が悪い」というご相談だと思います。実際に骨盤部がゆがんでいるのか開いているのかをきちんと察知できているかどうかと言われると、決してそういうことではないケースの方が圧倒的に多く、「何となく骨盤がゆがんでいる気がする」という明確にはなっていないことの方が当たり前です。ただ中には、産後に片方の脚が上げられなくなったというケースや、仰向けで寝ている状態で両膝を抱えようとすると、片方だけが外側に開くようになったという、明らかに以前は起こらなかった症状が出ている場合も多いわけではありませんが実際に見られます。

 最近では産婦人科さんの方で、産後直後の女性に骨盤部を締めるように指導していることが多く、以前ほど骨盤部の開閉度に関しては問題が少なくなりました。しかし、骨盤部の両脇に位置している腸骨が変に閉じてしまい、片方の脚の可動域にだけ問題が起こっているということもあります。このような場合には、脚の可動域の確認と腸骨部の上下の開閉度の確認、骨盤部中央の仙骨の前屈、後屈の度合いなど、細かく確認をして調整を行うことと、自宅で行える体操を指導することが大切です。

 母乳の出が思わしくないという場合、一番考えるべきことは「肩こり」の症状が見られるかどうかです。圧倒的に多い母乳の量の不足は、首周囲の筋肉と肩周囲の筋肉全般に筋肉の拘縮が見られ、血流が悪化していることで乳房に流れ込む血流量が低下し、母乳に変わるべき成分や血液が乳腺に運ばれにくくなり、結果的に母乳が出にくい体内環境となっています。これは、赤ちゃんに母乳を上げるという行動を行う時の姿勢に問題がある為に起こっていると考えられます。

 座って授乳を行う時、赤ちゃんを抱っこしている状態で行うことが増える為に、どうしても猫背気味の姿勢になります。その際、赤ちゃんの自重が腕に乗っていることで、より拘縮をすすめてしまいます。さらに追い打ちをかけるように、どうしても我が子を覗き込むことが多くなる為に、下を向いている姿勢を保持していることが多く、極度の肩こり症状を起こしてしまいます。  最近では母乳外来があるので、その際に自分で行えるセルフマッサージなどの指導を受けることもあり、自分自身でもある程度改善が行えるようになりました。ポイントは首と肩甲骨の体操やストレッチ、首の周辺(胸鎖乳突筋)のマッサージ、鎖骨下部のマッサージ、腋窩部(わきの下)のマッサージなどを行うことで母乳の出る量が明らかに変化します。ただしひとつ注意点があります。首の脇や腋窩部は、動脈やリンパ節までの皮膚からの深度が浅く、皮膚の感度が高い(皮膚が薄い)部位となりますので、強すぎるマッサージを行ってしまうと痛めてしまう場合がありますので、気持ち良い程度のマッサージに留めておくように心がけましょう。



産後数ヶ月後に起こり得る可能性のある症状


 出産後3か月前後で赤ちゃんの首が落ち着き、10か月以降になると歩き始める頃になると思います。この頃になってくると徐々にお子様の行動範囲が広がり、目を離せない時期になり、とても大変になってきます。ただ、この頃が一番くらい可愛い時期でもあると思います。この目が離せない状況が訪れると、母親の歩数もかなり増加してくる傾向になります。また、抱っこをしたまま歩くことが増えてきますので、そのような状況下で起こり得る可能性がある症状としては、産前にも現れることがあった「腰痛」や「膝の痛み」、それにプラスして「肩こりや肩の重さ」が加わってくることがあります。

 産前と大きく異なるのは、そのほとんどがお子様の行動に合わせて動いているという状況による運動系統(筋肉・骨・靭帯など)から出る痛みや重さが大部分を占めているということになります。その為、適度に治療院や施術院などに通院なさって頂いて、定期的に体をケアしておくことも大切です。なかなか時間的な余裕がないという場合には、一日の最後に必ずストレッチを行ってから就寝されることをおすすめします。ただし、体操のように運動量がやや多くなる行為は、自律神経を興奮状態にさせてしまい、目が冴えてしまう可能性がありますので、夜行う場合にはゆっくりと呼吸を整えながら行うストレッチにして下さい。



大切な命をもう一度考えてみたいと思います


 近年、実の親によって命を閉じてしまうお子様の事件、車の操作ミスなどによる不慮の事故など、お子様にまつわるニュースが毎日のようにメディアを賑わせております。世の中にはどんなに望んでみても残念ながら子宝に恵まれないご夫婦や、どんなに生きて欲しくても生きることが出来なかった小さな命があります。お子様を授かるという確率は天文学的なほど気の遠くなる確率を経て、父親、母親の前に訪れてくれているのです。

 最近のニュースで毎日耳にする事件や事故は、不慮のものではなく明らかに「人災」であり、決して防ぐことができないことではないはずです。せっかく私たちの前に生まれてきてくれた命について、もう一度深く考えてみることが今の時代にはとても必要なことだと強く感じます。ゲームのように、一度亡くなった人間はリセットをすることで生き返ることは絶対にありません。時代はどんどん便利になって行きますが、昔も今も、命を取り巻く環境や意味は変わってなどいないはずです。皆様もぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

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佐々木長生整体院

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