ストレス性の症状。リラックスした生活を、肩の力を抜いて、そのアドバイスではなんの解決にもならない!

最終更新: 9月18日

 こんにちは、山の上の院長です。現代社会は「ストレス性社会」と言われるほど、学校、会社、もしくは自宅での人間関係や様々なことが引き金となり、ストレス性の症状と考えられる体の不調がとても多く見られるようになりました。それに伴って、医療機関や様々なところでストレス性の症状に対する対応を行ってくれる場所が増えたとも言えると思いますが、私から見て思ったほど改善へと向かう患者様が少ない傾向にあるように感じます。では、改善へ向かえない問題点とはどのようなことがあるのか、その問題点を解決するには今、なにが必要なのかを考えてみたいと思います。できればこの記事が、ストレス性の諸症状に悩まれている方に対しての、何らかのきっかけになって下さればと思います。




ストレス性症状の特徴と傾向


 ひとくちにストレス性の症状と言っても、その方によって体へ及ぼす影響は千差万別であり、簡単に分類できるものではありません。これは、自律神経という、よく耳にする、人間の脳の命令とは関係なく働いている体を支配している神経の作用による影響がもっとも大きいと言われており、脳の支配外で起こる為に、いくらこうしてみよう、ああしてみようと考えてみてもなかなかうまく改善されないのは当たり前のことだと言えるのではないでしょうか。

 もっとわかりやすく例えるとすれば、自分自身で考えて体を動かした時に、痛みを感じたのであれば次からはそうしないように心がけようという意識が働きます。これが経験となり、次からはそうならないように気をつけて行動をするということが可能となります。  しかし、人間の脳の思いとは関係なく、いつのまにか気がつかない内にダメージが蓄積され、体に現れた症状に対しては、何が原因だったのかという最初の状態を考えるきっかけから始まり、こうだったのではないか、あれが原因だったのではないかという「推測」の域になってきます。推測は断定ではない為に、症状のきっかけや、それに対する治療や施術もあいまいなものになるというか、手探り状態で行ってゆくことがほとんどとなってしまいます。  こうなってくると、なかなか目に見えた改善が行えることはとても少なく、その症状に対してのアドバイスも抽象的なものとなってしまいがちです。例えば「普段からリラックスして生活するように心がけてみて下さい。」とか、「もう少し気持ちを楽にして過ごすようにしないとダメですよ。」というアドバイスはなんの役にも立たないのだということを各関係各所の担当者や先生はきちんとわかるべきです。

 リラックスをしてと言われて簡単にできるのであれば誰も苦労はしません。肩の力を抜いてと言われて、それができるのであればストレス性の症状にはなっていないはずです。それができないからどうしたらできるようになるのかという、具体的なアドバイスが全くされていないという事実に早く気づいて下さい。



ストレス量を明確に測ることができない


 ストレスの量を明確に数値化して計測することはできません。これがストレス性症状の一番やっかいな部分です。もし明確に数値化して計測できるのであれば、あとどのくらいで容量がいっぱいになるから、そろそろ注意しないとというようなことも考えることができますが、目に見えないことであるということと、同じ事実、同じ言葉などに対しての感じ方が個々によって差があるということがなによりも難しい判断を迫られるポイントだと思います。  これは小学生や中学生ほどの子供たちの世界でも日常的にあることで、例えば部活動中に「終わったらこれを片付けておいてもらえない?」と先輩に言われたとします。その言葉に対して「自分は先輩から頼りにされている。」ととらえるか「そんなの自分でやれよ。」と思ってしまうかで、受け止めた側の気持ちに差ができてしまうということです。

 何気ない行動、何気ないひとことが周囲を傷つけてしまうということと、受け止める人間の気持ちの差が生み出した症状となる為に、とても難しい症状となります。受け止め方が悪いとだけ言ってしまえば、それを理由に何を言ってもやっても許されてしまいかねません。故意にひどいことを言ったとしても、周囲にはあの人の受け止め方が悪いんだと言ってしまえば全てありな状況になってしまいます。逆に、受け止める側のことをあまりにも考えすぎることで、話す方も何も言えなくなってしまう状況となり、本来は注意しなければならないことですら言えなくなってしまいます。

 このように双方の言い分を双方ともに理解しての対処法となると、考えただけでも難しくなってくるものだと思います。一番良いのは、双方ともに信頼関係が十分にあれば解決できる問題だとは思うのですが、なかなかそうも行かないような感じなのだと思います。





趣味・楽しみ・夢中になれるものを見つける


 上記のように、とても難しい症状であり、環境への対応力が必要とされることではありますが、まずは自分が夢中になれそうなことを見つける為に考えてみてもらうことが重要です。例えば、昔やってみたかったことで、その時の色々な理由でできなかったことや、今まで好きでやっていたことになにかひとつ工夫をプラスしてみるなど、要は「趣味的分野の開拓」をしてみて頂きたいのです。その趣味的な分野に対して、まずは時間をかけても構いませんので考えてみることと、考えたならば、必ず毎日ということや、決まった時間にということではなく、週に1~2度程度と最初は考えてやってみて下さい。それに慣れてきたらばそれに携わる時間を長く多くして行けば良いと思います。

 人間はどんな状況下でも、自分が好きで夢中になれることがある時、それに費やしている時間の中では過度のストレスから解放されます。その解放される時間を徐々に長めにしてゆくことがとても大切ですが、決まった日に、決まった時間にとしてしまうと、逆にそれがストレスを生み出してしまう可能性があります。

 大切なのは「やれる時に、やれるだけ」という考え方になります。また、好きでやっていた趣味があるのであれば、それにひとつ工夫をして、やってみるのも良いと思います。実際に当院に来られた患者様の中で、このような症状の方にお話しを伺って実行して頂いたことがあります。この患者様は現在は症状が治まり、日常生活が普通に送れるようになっております。

 元々散歩が好きでやっていたが、ストレス性の症状と診断されてからは外に出るのも億劫になってしまい、最近はやっていませんとお話しされておりましたが、まずはスマートフォンでもデジタルカメラでも構わないので、安いもので良いので買ってもらえますか?と私からお伝えしました。その後、そのカメラで家の中の物や日常生活で起こるなんでもない些細なことで構わないので、写真を撮影して1週間後に私に見せて頂くように指示致しました。

 最初の1週間目は2枚程度の写真でしたが、週を追うごとに枚数が増えてゆき、最終的には外を散歩しながら撮影した写真にまでなりました。道端に生えている小さな花、道路に居座っている猫、川沿いの景色などなど。その頃から外を出歩くことになんの戸惑いもなくなったということでした。これはたまたまうまくいった例ですが、他にも毎週母親とランチに行って私にもおいしかったお店を教えて下さいとか、ジグソーパズルが好きだった方には、次は何ピースのパズルに挑戦するのですか?と伺うと、目を輝かせながら「1000ピース」と話された女性もおられました。この方々はいずれも症状が出なくなられた皆様です。これが具体的なアドバイスということなのではないでしょうか。



悪循環の螺旋階段を断ち切らなければならない


 ストレス性の症状は、その中身全てが「悪循環」で構成されていると言えます。その症状のきっかけがあり、症状が徐々に体に現れ始め、その症状に対して深く考え込むことが多くなり、「周囲には言えない恥ずかしい特別な症状」のように思い込んでしまいます。さらにそれを何とかしようと考えてもやる気が起こらない、やる気が起こらないから何もできない、だから症状が改善へと向かわない、それがまたストレスを増長させると、このような悪循環の螺旋階段とでも表現したくなる状況に陥ってしまいます。この状況をいつか、どこかで断ち切らなければならないのですが、断ち切る行動を起こせないでいるのが現実的な問題です。本当は患者様ご本人も、どうにか行動を起こしたいと思っているということを忘れないで下さい。行動を起こしたいけど起こせない、その患者様の気持ちを後押しして、背中を押してあげるだけで良いと思います。ぜひその患者様が歩くべき道を、きちんと照らして導いてくれる先生に出会えることを祈っております。

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